FPVドローンの資格の取り方|必要な種類と取得手順を徹底解説

新飯田啓二16分で読めます
FPVドローン 資格 取り方

以下、事実確認(5.8GHz帯の無線資格要件、日本無線協会のCBT試験・受験手数料、無線局開局と電波法違反の罰則、技適・保証認定)を踏まえて本文を作成しました。

FPVドローンで一人称視点の映像を撮りたいと考えても、どの資格が必要でどこから手をつければよいか分かりにくく、手続きの入口で迷う方は少なくありません。FPVドローンでは、使用する無線設備や周波数帯によって、電波法にもとづく無線資格や無線局の免許が必要になる場合があります。

さらに、飛行方法や場所によっては航空法上の手続きも関わります。必要な資格の種類から国家試験や講習での取り方、無線局の開局申請の流れ、飛ばすときの注意点までを、順を追って確認していきましょう。

FPVドローン 資格 取り方バナー

1. FPVドローンの資格の取り方と全体像

FPVドローン 資格 取り方

1.1 FPVドローンとは?映像撮影で選ばれる特徴

FPVドローンは、機体に載せたカメラの映像をゴーグルへリアルタイムに伝送し、あたかも自分が機体に乗っているかのような一人称視点で操縦するドローンです。この「機体視点で飛ばす」仕組みが、通常のドローンとの大きな違いになります。

映像に没入して機体を操るため、被写体に高速で接近するダイナミックなカットや、狭い空間を通り抜ける連続した動きを撮りやすいのが特徴です。プロモーション映像やスポーツ撮影で選ばれる理由は、この臨場感のある映像表現にあります。

一方で、視点がゴーグル内に限られるぶん、周囲の安全確認や電波の扱いには通常以上の配慮が求められます。映像品質と安全確保の両立が前提になる点は、始める段階で押さえておきたいところです。

1.2 操縦に資格や免許が必要とされる理由

FPVドローンで資格が関わるのは、映像を飛ばすために使う電波の周波数帯が理由です。FPVでは5GHz帯の映像伝送が使われる機器があり、使用する周波数帯や無線設備によって必要な無線資格・無線局免許が異なります。

一般的な2.4GHz帯の小電力無線局に該当する機体は、技適マークが付いていれば免許なしで飛ばせる場合があります。しかしFPV映像用の5.8GHz帯はこの範囲に収まらないことが多く、資格と開局手続きが必要になる点がFPV特有のハードルです。

つまり、機体を「動かす」電波と、映像を「送る」電波は扱いが異なります。撮影目的でFPVを選ぶ場合ほど、無線の手続きが避けられなくなりがちです。

1.3 必要になる資格と免許の全体像

FPVドローンをめぐる制度は、電波法と航空法という別々の枠組みで成り立っています。混同しやすいのですが、それぞれ目的も所管も異なると理解しておくと、手続きの見通しが立てやすくなります。

全体像として押さえておきたい要素は次の3つです。

  • 無線を扱う人の資格(無線従事者資格)

  • 電波を出す設備の許可(無線局免許)

  • 機体の飛ばし方のルール(航空法の制度)

無線資格と航空法上の操縦者技能証明は別の制度です。飛行場所や飛行方法によって必要な手続きが変わるため、それぞれ分けて確認する必要があります。 撮影内容や利用目的に応じて、必要な手続きを一つずつ確認していく姿勢が求められます。

2. FPVドローンの操縦に必要な資格の種類

FPVドローン 資格 取り方

2.1 趣味で使う場合の第四級アマチュア無線技士

趣味としてFPVドローンを飛ばす場合、まず候補になるのが第四級アマチュア無線技士です。アマチュア無線は非営利の個人利用が前提のため、収益を伴わない撮影や練習が対象になります。

この資格が求められる条件を整理すると、次のようになります。

  • 非営利・個人の趣味目的での利用が前提

  • 5.8GHz帯の映像伝送を扱う際の基礎資格

  • 収益を伴う撮影や納品には使えない

個人でFPVを始める最初の一歩として位置づけられるのが、第四級アマチュア無線技士です。 ただし営利目的が少しでも絡む場合は対象外となるため、将来の使い道を見据えて選ぶ必要があります。

2.2 業務で使う場合の第三級陸上特殊無線技士

業務で特定の周波数帯・無線設備を使用する場合は、第三級陸上特殊無線技士以上の資格が必要になるケースがあります。映像制作会社の案件や広告用の空撮など、対価が発生する業務利用ではアマチュア無線の資格は使えず、こちらが求められます。

線引きの目安は、その飛行が営利かどうかにあります。クライアントへ映像を納品する、報酬を受け取るといったケースは業務利用にあたり、第三級陸上特殊無線技士以上が必要と考えておくと安全です。

趣味なのか仕事なのかで取るべき資格が変わる点は、最初に判断しておきたいポイントです。 途中で用途が変わる可能性があるなら、業務対応の資格を早めに視野に入れておくと後の手戻りを避けられます。

2.3 航空法の国家資格(操縦ライセンス)との違い

無線の資格とよく混同されるのが、航空法にもとづく操縦ライセンスです。両者は名前こそ似ていますが、規制する対象がまったく異なります。無線資格は「電波の利用」、操縦ライセンスは「機体の飛ばし方」を対象にしています。

違いを整理すると、次の表のようになります。

比較軸

無線資格(電波法)

操縦ライセンス(航空法)

目的

電波の適正な利用

飛行の安全確保

対象

5.8GHz帯などの送信設備

機体の飛行方法・空域

所管

総務省(総合通信局)

国土交通省

FPVでの位置づけ

映像伝送に必須になりやすい

飛行方法に応じて必要

FPVで映像を送るには電波法側の手続きが前提となり、飛ばす場所や方法に応じて航空法側の対応も重なります。 片方だけを満たせば足りるわけではない点を押さえておきましょう。

3. FPVドローンの資格を取得する方法と手順

FPVドローン 資格 取り方

3.1 国家試験(CBT方式)を受験する流れ

無線資格を取る代表的なルートが、国家試験の受験です。第四級アマチュア無線技士などの試験は日本無線協会が実施し、CBT方式として全国のテストセンターで通年受験できます。受験資格の制限はなく、初めての方でも申し込めます。

申込から取得までの流れは、次の手順で進みます。

  1. 日本無線協会の申込サイトから試験を申し込む

  2. テストセンターと受験日時を予約する

  3. 試験手数料を決済する

  4. 当日、会場でCBT方式の試験を受ける

  5. 合格後に無線従事者免許を申請する

受験できる会場と日程の自由度が高いため、仕事や学業と両立しながら計画を立てやすいのが国家試験ルートの利点です。 まずは申込サイトで空き状況を確認するところから始めるとよいでしょう。

3.2 養成課程(講習会)を修了して取得する方法

もう一つのルートが、養成課程と呼ばれる講習会を受ける方法です。決められた課程を受講したうえで修了試験に合格すると、資格を取得できます。試験一本で臨むのが不安な方に向いた選択肢です。

講習では出題範囲に沿って必要な知識を体系的に学べるため、独学の負担を抑えられます。まとまった受講時間を確保できるかが判断の分かれ目になりますが、短期間で知識と資格取得を並行して進めたい方には合っています。

独学に自信がない場合は、講師の解説を受けながら進められる養成課程が現実的な近道になります。 自分の学習スタイルに合わせて、国家試験との二択で検討してみてください。

3.3 試験の難易度と学習の進め方

第四級アマチュア無線技士などの試験は、基礎的な学力で対応できる範囲とされています。専門的な予備知識がなくても、無線工学と電波法規の基礎を押さえれば十分に狙えます。

学習を進める際の目安は次のとおりです。

  • 出題は無線工学と電波法規の基礎が中心

  • 市販の問題集や過去問での反復が有効

  • 準備期間は目安として数週間程度

過去問を繰り返し解いて出題パターンに慣れておくことが、合格への近道です。 ただし理解度には個人差があるため、模擬問題で正答率を確認しながら仕上げの時期を調整していきましょう。

3.4 受験にかかる費用の目安

費用は取得ルートによって考え方が変わります。国家試験は試験手数料が中心ですが、養成課程は講習費用がまとまって発生するため、総額の見え方が異なります。

区分ごとの費用の考え方を整理すると、次の表のようになります。

区分

国家試験ルート

養成課程ルート

主な費用

試験手数料

講習・修了試験費用

第四級アマチュア無線技士の手数料

目安として5,100円前後

講習費に含まれる場合が多い

追加でかかるもの

免許申請手数料・教材費

教材費など

特徴

費用を抑えやすい

学習サポートを受けやすい

費用だけで選ぶと学習の負担が偏ることがあるため、金額と学びやすさの両面で比べることが大切です。 具体的な金額は制度改定で変わることがあるため、申込前に最新情報を確認してください。

4. 無線局の開局申請の進め方

4.1 技適マークと保証認定の確認

資格を取っても、それだけでは電波を出せません。使用する送信機が、技術基準適合証明(技適マーク)または保証認定を満たしているかを確認する必要があります。ここが開局手続きの出発点になります。

海外から並行輸入したFPV機器には技適マークが付いていない場合があり、そのままでは適法に使えないことがあります。技適がない機器は、保証実施者による保証認定を受けることで開局申請につなげられるケースもあります。

手元の送信機が技適または保証認定のどちらを満たしているかを、購入段階で見極めておくことが重要です。 ここを飛ばすと、後の申請そのものが進められなくなりかねません。

4.2 無線局開局申請の手順と必要書類

送信機の要件を確認できたら、無線局の開局申請に進みます。申請先は管轄の総合通信局で、資格取得後に別途この手続きが必要になります。資格と開局は別物である点を、あらためて意識しておきましょう。

補足として、公的機関では次のように案内されています。

公的機関の情報

「FPVドローンをアマチュア無線として利用する場合には、アマチュア無線技士の資格とアマチュア無線局の免許が必要とされています。あわせて、5GHz帯の利用については所定の注意事項が示されています。」

出典: www.tele.soumu.go.jp

申請は次の手順で進めます。

  1. 技適または保証認定を受けた送信機を用意する

  2. 開局申請書と必要書類をそろえる

  3. 管轄の総合通信局へ申請する

  4. 審査を経て無線局免許状の交付を受ける

資格の合格通知だけでは電波を出せず、無線局免許状の交付をもって初めて運用できる点に注意してください。 書類の不備は審査の遅れにつながるため、記載内容は提出前に見直しておくと安心です。

4.3 申請から免許交付までの流れ

開局申請を出すと、地方の総合通信局で内容の審査が行われます。設備が基準を満たしているか、記載内容に問題がないかを確認したうえで、無線局免許状が交付される流れです。

交付までの期間は申請状況によって前後します。余裕をもったスケジュールで動くことをおすすめします。撮影の予定が決まっている場合は、逆算して早めに申請しておくと直前の慌てを避けられます。

免許状が届くまでは正式な運用ができないため、申請のタイミングを撮影計画に組み込んでおくことが実務上のポイントです。 手続きの前後関係を理解しておけば、無理のない準備が進められます。

FPVドローン 資格 取り方バナー

5. 資格取得後にFPVドローンを安全に飛ばすための注意点

5.1 無資格や無許可で飛ばした場合の罰則

無線資格や無線局免許がないまま5.8GHz帯を使うと、電波法違反として罰則の対象になります。知らずに飛ばしていた場合でも責任を免れるとは限らず、事前の手続きが欠かせません。

罰則の対象になりやすいのは、次のようなケースです。

  • 免許を受けずに無線局を開設する

  • 技適のない送信機をそのまま使う

  • 送信出力を上げる改造をした機器を使う

無線局の不法開設は、一年以下の拘禁刑または百万円以下の罰金の対象とされています

軽い気持ちの一回の飛行が法令違反につながりかねないため、資格と開局を必ず先に済ませておく必要があります。 手続きを整えておくことが、自分自身を守ることにもつながります。

5.2 練習環境とシミュレーターの活用

FPVドローンは操作の難度が高く、いきなり実機を飛ばすと墜落や破損につながりがちです。そこで有効なのが、パソコンやコントローラーで操作を再現できるシミュレーターの活用です。実機を傷めずに感覚をつかめます。

シミュレーターで基本操作に慣れてから実機へ移行すると、機体の損傷リスクを抑えながら上達を進められます。屋内でのマイクロドローンから段階的に始める方法も、安全に技術を積み上げる手段の一つです。

こうした練習環境が整った場で学びたい方には、スクールなど段階的に指導を受けられる環境を活用する選択肢もあります。

基礎から順を追って教わることで、独学で手探りするよりも安全に、操作の勘所を落ち着いてつかみやすくなります。独学で無理に実機から始めるより、安全な環境で操作を体に覚えさせる順序が、遠回りに見えて近道になります。

6. FPV DRONE SCHOOL 渋谷校で学ぶFPVドローンの操縦

6.1 未経験から映像制作を目指す方に向いている点

FPVドローンは、資格・無線・操縦・撮影と学ぶ範囲が広く、独学だと何から手をつけるか迷いがちです。FPV DRONE SCHOOL 渋谷校は、こうした未経験者が映像制作を目指す出発点として体制を整えています。

とくに次のような方に向いています。

  • 未経験から映像クリエイターを目指したい方

  • 操縦や電波の知識を独学で学ぶことに不安がある方

  • 資格取得と操縦技術を並行して身につけたい方

必要な知識と技術を一つの場所でまとめて学べるため、遠回りせずに映像制作へ踏み出せる点が向いている理由です。 映像制作会社やビデオグラファーとして活動の幅を広げたい方にも適しています。

6.2 マンツーマン指導とコース体制の特徴

学ぶ内容が広いFPVでは、一人ひとりの理解度に合わせた指導が上達を左右します。渋谷校は長期間のマンツーマン指導を軸に、入門から自作機まで段階的に学べるコースを用意しています。

DJI NEOを使った入門コースから、自作の5インチ機を扱うマスターコース、DJI FPVのマニュアル飛行コース、屋内向けのマイクロドローンコースまで、目的に応じて選べる構成です。コース体制の詳細はFPV DRONE SCHOOL 渋谷校で確認できます。

入門から自作機の扱いまでを一貫して学べるため、始めた後に到達したいレベルまで段階を追って進められます。 自分の目標に合わせて出発点を選べるのが、この体制の強みです。

6.3 受講を検討する際に確認したいこと

受講を考えるときは、自分が何を実現したいのかを先に整理しておくと選びやすくなります。趣味として楽しみたいのか、業務として映像を納品したいのかで、必要な資格も学ぶ内容も変わってきます。

あわせて確認したいのが、資格取得と操縦技術の学習をどう両立させるかという視点です。渋谷校では卒業生への現場同行や案件紹介も行われており、学んだ先の実務まで見据えて検討できます。

「学んで終わり」ではなく、その先どう活動につなげたいかまで描いておくことが、受講先を選ぶうえでの判断軸になります。 目的と学習の両立を軸に、無理のない受講計画を立ててみてください。

7. FPVドローンの資格の取り方に関するよくある質問

FPVドローンの資格については、費用や飛行の自由度、始める順番といった疑問がよく寄せられます。ここでは本文の要点を、判断や行動に移しやすい角度から整理して回答します。

7.1 FPVドローンの資格取得にはどのくらいの費用がかかりますか?

費用は取得ルートで変わります。国家試験なら試験手数料が中心で、第四級アマチュア無線技士は目安として5,100円前後です。養成課程を選ぶ場合は、講習費がまとまって発生します。

これに加えて、資格取得後の無線局開局にかかる申請手数料や、教材費なども見込んでおく必要があります。試験費用だけで完結せず、開局までの総額で考えることが大切です。 具体的な金額は改定されることがあるため、申込前に最新の情報を確認しておくと安心です。

7.2 資格を取ればどこでも自由に飛ばせますか?

資格を取っても、どこでも自由に飛ばせるわけではありません。無線資格と無線局免許は電波を扱うための手続きであり、飛ばす場所や方法は航空法など別の制度で規制されているためです。

無免許での運用や技適のない機器の使用は、電波法違反として罰則の対象になります。飛行前には、電波の手続きと飛行ルールの両方を満たしているかを確認することが、後悔しないための最低条件です。制度が別枠である点を踏まえ、両面から準備を進めましょう。

補足として、公的機関では次のように案内されています。

公的機関の情報

「屋外で100g以上の無人航空機を飛行させる際には、飛行の許可・承認に関する手続が必要となる場合があることが案内されています。制度の概要を平易に解説した資料も用意されています。」

出典: www.mlit.go.jp

7.3 初心者はどの資格から取り始めればよいですか?

初心者は、まず利用目的から逆算して選ぶと迷いません。目的によって取るべき資格が分かれるためです。

  • 趣味・非営利で楽しむなら第四級アマチュア無線技士

  • 業務・営利で撮影するなら第三級陸上特殊無線技士

将来仕事にする可能性があるなら、業務対応の資格を早めに視野に入れておくと取り直しの手間を避けられます。まず「趣味か仕事か」を決めることが、最初の資格選びの出発点になります。 迷う場合は、想定する使い方を書き出して整理してみてください。

8. まとめ:FPVドローンの資格を確認して安全な飛行を目指そう

FPVドローンで映像を撮るには、電波法にもとづく無線資格と無線局免許、そして航空法の制度を、それぞれ別枠で満たす必要があります。趣味なら第四級アマチュア無線技士、業務なら第三級陸上特殊無線技士が目安となり、取得には国家試験と養成課程の二つのルートがあります。

資格取得後も、技適や保証認定の確認、無線局の開局申請を経て、はじめて適法に飛ばせます。無資格・無許可での飛行は罰則の対象となるため、手続きの順序を守ることが安全な飛行の前提です。

必要な資格と手続きを一つずつ確認し、シミュレーターや段階的な練習で操縦に慣れながら、安心してFPVドローンの映像表現に踏み出していきましょう。

参考にした一次情報・出典:

資格の取り方から操縦まで学べるFPV DRONE SCHOOL 渋谷校

FPVドローン 資格 取り方バナー

FPV DRONE SCHOOL 渋谷校は、未経験の方から映像クリエイターまでを対象に、長期間のマンツーマン指導でFPVドローンの操縦と撮影を学べる専門スクールです。入門機から自作の5インチ機まで、目的に合わせて段階的に技術を積み上げられます。

資格取得と操縦技術を両立させたい方は、卒業後の現場同行や案件紹介まで見据えて、まずは公式サイトでコース内容を確認してみてください。

詳しくはこちら

記事一覧に戻る